アーミー・オブ・ザ・デッド

今度は戦争だ！（とは言ってないが）

世界で一番パクられた映画は七人の侍だそうだが、実際はゾンビだろう。ザック・スナイダーのドーン・オブ・ザ・デッドはゾンビの公式リメイクだったが、凡百のゾンビ映画と違いをつけようとするあまり、公式リメイクなのにリメイク元とはそんなに関係ない映画になっていた。

そんなわけで今作、ザック・スナイダーにデッドというわけでドーン・オブ・ザ・デッドの続編かと思いきや、ストーリー的には何のつながりもなかった。ストーリー的にはなんのつながりもないが、設定的にはゾンビの続編、死霊の餌食とランド・オブ・ザ・デッドから引き継いでいる。ゾンビに知性が芽生えるという点と、ゾンビに組織性が生じているという点ですね。まあ、組織化したといってもステレオタイプな野蛮人なので、ジョージ・A・ロメロにあった知性は感じられない。予算と知性は比例しないのだ。